こんにちは、えるるです。
惑星ハイデリンやエオルゼアの歴史についてはこれまでもこれからも続けてまとめていこうと思いますが、その世界に生きる各種族たちのことについても知っておくと、もっと世界を理解する助けになるんじゃないかと思います。
今回はその中での第一弾として、私えるるの種族、アウラの世界と歴史についてまとめます。
私と同じアウラ族の方は、自分のルーツや種族としての特徴を改めてよく知ることで自分が何者なのか、どういった特徴や遺伝子を持っているのかといったことを知る良い機会になると思います。
是非楽しんで読んで見てください。
アウラ族の伝説
アウラ族は硬質化した肌と鱗、鱗で覆われた尻尾、側頭部から伸びる角という大きな特徴は全部族に共通しています。特に角は聴覚や空間認識を司る大切な器官であると同時にアウラ族の誇りです。
しかし、部族によって角の形状や色に違いがあるのはなぜなのでしょうか。
そのルーツは神話にありました。
アウラ族には独自の創世神話があります。
「太陽神アジム」と「月神ナーマ」という二人の神がこの世界とアウラ族を作ったという伝説です。
アジムとナーマは協力してこの世界を作りましたが、両者は次第に支配権をめぐって争うようになりました。神々は直接対決に疲れたのか代理闘士として「人」を作り戦わせます。これが「明けの父」と「暮れの母」と呼ばれるアウラ族始まりの男女でした。
二人は神々の言われるがまま日々戦いをしていましたが、その中で愛が芽生えて子を成すことになります。その様子を見ていたアジムとナーマは、世界を託して天に去っていったという伝説です。
アウラ族の中でもよく知られている二部族「アウラ・レン」と「アウラ・ゼラ」は、それぞれ「明けの父」と「暮れの母」の姿を色濃く受け継いだ結果、見た目に違いが生まれていると考えられています。
しかしこの話が元になっているなら、レンとゼラは同じ血を分けた兄弟姉妹の関係なのです。
「アウラ・レン」と「アウラ・ゼラ」
アウラ族には、「黎明の民アウラ・レン」と「薄暮の民アウラ・ゼラ」がいます。
黎明は「明け方」「夜明け」を意味しており、薄暮は「夕暮れ」「黄昏時」を意味します。
つまりレンとゼラは「夜明け」と「夕暮れ」という点で対になるような存在です。
「太陽」と「月」、「昼」と「夜」みたいな関係は対でありながら互いに均衡を保って生命を育む重要なファクターですね。それがアウラの伝説にあるというのはとてもロマンチックです。
両部族は「己の血族は己で守る」という自衛意識がとても強い種族という意味では共通していますが、実際は部族によって考え方に違いがあるようです。
黎明の民 アウラ・レン
アウラ・レンは始祖「明けの父」の特徴を色濃く受け継いでいると言われています。
白い鱗や角を持った見た目が特徴です。淡く輝く白い鱗が夜明けの色って感じがしますね。
他種族との共存によって一族を守る道を選び、オサード小大陸中央部と近隣の島々でヒューラン族などの他種族と暮らす内に文化的に溶け込んでいった社交的で友好的な部族、つまり陽キャです。
ただ、話す言語が少し田舎くさいみたいで、東方文化に溶け込んで共通語を使えるようになってもエオルゼア現地民からするとちょっと鈍ってるように聞こえるらしく、独特の方言になっているようです。
大昔はアウラ・ゼラと同じ故郷を持って生活していましたが、ある時故郷を出てオサード小大陸各地に散っていったようです。はじめは異民族として忌み嫌われ迫害を受けた過去もあったようですが、一氏族がヤンサ地方の豪族と盟約を交わして配下に加わったことで「ツワモノの民」として地位を確立していきました。
主従関係に特別重きを置く従順なところがあるようで、そういった面も豪族たちに高く評価されたのでしょう。「ひんがしの国」で武家として大成した者たちもいます。
また、紅玉海にある「スイの里」や竜宮城で有名な「紫水宮」はアウラ・レンから枝分かれした部族「アウラ・スイ」が築いたものです。アウラ・レンもゼラと同じく各地へ散らばりながら部族が分かれていったようです。
部族間抗争からは離れていったんは戦いから退いたけど、その歴史や武勇、鍛えられた力を活かして現地民たちに貢献したことで共存の道を成し遂げたんですね。
薄暮の民 アウラ・ゼラ
アウラ・ゼラは始祖「暮れの母」の特徴を色濃く受け継いだ部族と言われています。
アウラ・レンとは形状的な特徴は似ていますが、闇に煌めく黒い鱗を持っているのが大きな違いです。
黒い鱗の色からして、夕暮れや夜のイメージに合いますね。
昔からアジムステップでの遊牧生活を頑なに貫き、限りある牧草地をめぐって部族抗争を続けてきたことから、肉体的にかなり鍛えられており単純な力比べでは他種族を圧倒すると言われています。
アウラ・レンは共存を求めて各地へ散り、ゼラは故郷に留まり遊牧生活を続けた。
このような経緯からアジムステップにいるアウラのほとんどはゼラ族なのです。
ゼラ族は部族単体の結束力を重視し、他種族はおろか同族であっても部族が異なれば敵とみなすような閉鎖的な文化を続けてきました。同部族はみんな家族と考えすごく優しく接する半面、違う相手には容赦しないという陰キャです。
外界との交流は限定的ですが、たまに天幕の中に客人を招き入れて乳酒を振舞うこともあります。
冨と力の象徴は家畜であり、馬や牛などの家畜の質と量がそのまま部族の権威となります。
獣から取れる素材は全て余すことなく利用し、移動住居の天幕もこれらの素材から作られます。
このように長年にわたって自然や大地と共に生きてきた少数民族です。
ゼラ族は共存を求めて散っていったレン族とは違って閉鎖的な一族ですが、大きな権力や力に属さず自然や大地と共に生きる道を選んだ、誇り高い精神を持った部族と言えるでしょう。
アウラ発祥の地
レン族は各地に散ったといっても同じオサード小大陸内での話なので、どちらの部族も元は東州オサード小大陸が発祥の地であり、今でいう所のアジムステップが故地だと思われます。エオルゼア出身というわけではないんですね。
ガレマール帝国がオサード小大陸に進出して戦乱が起きたことなどによって西方のエオルゼアに流れてきたアウラが多く出たらしく、それまではアウラをエオルゼアで見かけることはほとんどなかったそうです。
他種族との共存を求めて新天地へと散っていった「アウラ・レン」と、神々に与えられた自然や大地と共に生きる道を選んだ「アウラ・ゼラ」。両者は元は同じ種族でありながら、それぞれ全く違った歴史や生き方を選んでいきました。
特にアウラ・ゼラは皆同じ黒い鱗を持っている同族の中でも部族がたくさん細かく分かれたようです。資料には51もの部族が存在するとされており、現在でも私のように放浪の旅に出た者もいれば分裂や統合によって新たな部族ができている可能性が示唆されています。
公式設定資料集には51部族の詳細が載っており、とても興味深い内容になっています。
私も幼い頃はアジムステップにいましたが、いろいろあって師匠に拾われてからは外界で育ちました。アジムステップの同じ風景や閉鎖的な部族社会に飽き飽きしていたのは覚えています。冒険者になって世界を回るのは小さい頃からの夢でした。
まとめ
私はアウラ族はドラゴンと人のハーフかな?とか思っていて、もしかしたらアウラ族に伝わる神々アジムとナーマは竜の姿をしていたのかなーとか考えていました。
人が生まれる前の神々の時代には既に竜もいたとされているので、こんな考察もありえるんじゃないかと思っていたのですが、残念ながら関係ないとのことです。
そこははっきり明言するんじゃなくて謎のままにしておいた方が面白かったのになぁ(´∩`。)
私も学者なので全てを明らかにしてしまう性は理解できますが、時に夢やムードを壊す野暮な行為にもなりますね。気を付けます。
それでは今回はこのへんで。あなたの旅に光の加護があらんことを。